養護教諭の役割とやりがい

養護教諭とは、学校に配属される保健室の先生のことです。
学校教育法施行規則において小学校と中学校には保健室の設置が義務付けられていますが、高等学校に関しては設置の義務はありません。
養護教諭は基本的に保健室に待機し、学校内で生徒の具合が悪くなったときやケガをしたときの応急処置を行います。
また、具合やケガの状態をみて医療機関を受診させるかの判断も、養護教諭の役割です。

ほとんどの学校で養護教諭は、保健主事としての役割も担います。
保健主事の仕事は、学校内の保健に関する事柄全般の管理です。
例えば、生徒の健康診断の実施の手配や、学校内の水質検査などの実施計画の作成などを行います。
養護教諭は普段は授業を行うことはありませんが、学級担任などに依頼されて健康教育や性教育などの授業を行うことがあります。

養護教諭のやりがいは主に3つあります。
1つ目は、使命感を持てることです。
養護教諭は例外を除いて基本的には、各学校に一人配属されます。
保健室を一人で切り盛りしなければならず、すべては自分の手にかかっているため、大きな使命感を持てます。
2つ目は、学校内すべての生徒と関われることです。
養護教諭は常時保健室に待機し、クラス担任を受け持つことはありません。
保健室には全学年の生徒が訪れ、特に健康診断時にはすべての生徒に関わります。
3つ目は、生徒の支えになっていると実感できることです。
保健室には体調不良やケガだけではなく、悩みを打ち明けにくる生徒もいます。
真剣に向き合い心身ともに元気になった生徒をみると、支えになっていると実感できます。